やる気がない部下を成長させたい


超ブログ管理人のmanokanです。


今回も心理学に基づき【対人関係】をテーマに記事を書いていきます。


<(_ _)>どうぞ最後までお付き合いください



期待をかけることで人の成長に拍車がかかる

たとえば、あなたの周りにやる気がない部下がいたら、どのような行動をとりますか?



叱られて伸びるタイプであれば、「たるんでいるぞ。もっと気合いを入れろ」と叱咤することで部下は「上司に認められたい」という心理が働いて仕事に励むようになります。




しかし全員が叱られて伸びるわけではありません。



叱られることに慣れてない人は、萎縮してしまうおそれがあります。



そんな人たちのやる気を高めるのに有効なのが、期待をかけてあげる方法です。



人は褒められると、誰しも喜ぶものです。たとえお世辞だとわかっていても、気分がよくなります。


そして、褒められ続けるうちに「自分には力があるのでは」と思うようになり、自分の能力に期待を抱き始めます。



やがて結果を出すにはどうすればいいかを意識することで、本当に能力が上がっていきます。



アメリカの社会学者ロバート・K・マートンは、これを自己成就予言といいました。



それとは別に、上司からの期待や信頼に応えるため、よりいっそう仕事に励むケースもあります。


そして結果的に業績が上がる場合もあります。


上司が部下に期待をかけ、部下がその期待に応えようと努力し、成績を上げることをピグマリオン効果(教師期待効果)といいます。



これは、アメリカの心理学者ローゼンタールによって名付けられたものです。



自己成就予言とピグマリオン効果を使いこなすことで、部下の心を刺激し、やる気を起こさせることができます。



たとえば「この企画は君に任せたからこそ成功したんだよ」と褒めます。



次に、部下に指示を出します。このとき、不安になっていたり、あまり理解できていないようであれば、懇切丁寧に教えたり「これは君でなければできない仕事だ」と、期待をしている姿勢を示します。こうした上司の働きかけが部下のやる気に火をつけ、それに応えようと努力するのです。



部下のやる気に火をつける言葉

部下のやる気を引き出すのに有効なのが、「褒める」ことです。褒められると「自分には力がある」と考え、自分に期待を抱き、成果が上がるようになります。

「これは君でなければできない仕事だ」
「○○でなければ」と頼ることで、部下は自分が特別扱いをされているように感じる。そしてテンションが上がり、時には能力以上の成果を挙げることも。


「○○さんが、君のことを褒めていたよ」
直接褒めるよりも、他の人を使って間接的に褒めることで、褒め言葉の真実味が増す。第三者を介することで、言葉の効果を高めることを間接強化という。


「よく頑張った。次も期待しているよ」
仮に成果が出なくても、その過程を褒めてあげることで、「自分がやってきたことはムダじゃなかった」と報われた気持ちになる。

まとめ

◎褒められると自分の能力に期待をする
◎他者から期待をかけられるとそれに応える
◎褒めと期待を使い分けやる気を促す!



<(_ _)>お読みいただきありがとうございました。


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